愛犬の健康を考えたドッグフードを選ぶ基準

愛犬の健康を考えたドッグフードを選ぶ基準

ドッグフードを選ぶ基準は本当に人(わんちゃん)それぞれですよね。何より重視する点は「食べてくれる」ことでしょうか。

食べムラに悩まされることが多かったり、改善したい症状があったりといろんな理由で選ぶ基準が分からなくなっている方も多いと感じています。そこで今回は僕が当店のドッグフードの取り扱いを決める基準を公開したいと思います!

【ドッグフードにこだわる】と看板を掲げている当店のセレクトはどのように行っているのか、それを皆さんに知っていただいて、フードを選ぶ基準の一つにしていただきたいと思います。

※ 前提として当店のフードは【健康なわんちゃんに与えるなら?】を考えてセレクトしています。

僕のチェックポイントは大きく分けて3ステップです。

  • 成分値
  • 原材料
  • ジャケット
 
一つずつ見ていきましょう。


成分値をチェック

当店ではまず【たんぱく質量】からチェック。最低限30%以上、35%以上であれば良しという基準です。犬も人間同様、体全体の60%〜70%が水分、そのほかの成分の約半分がたんぱく質です。

内臓や骨、爪、皮膚、毛にいたるまで全てたんぱく質を必要としています。このたんぱく質をしっかりとご飯から摂ることを重視しています。

【Orijen】オリジナル

【Orijien】オリジナルの成分分析値

粗たんぱく質 38%、脂肪分 18%、粗灰分 9%、粗繊維 5%、水分 12%、カルシウム 1.4%、リン 1.1%、オメガ6脂肪酸 3%、オメガ3脂肪酸 1%、DHA 0.3%、EPA 0.2%
対してたんぱく質量が低めのフードは【低コスト】というメリットがありますが、表記されない炭水化物が多めに含まれるため肥満の原因に。

まずはこの基準値をクリアしているかどうか、これをしっかり見ています。

そして次に【脂質】をチェック。僕は15%前後を合格ラインとしています。
ダイエットフードといえば「低脂肪」。ですが、ずっと続けていると肌が乾燥し、毛がパサつき始めます。


もちろんダイエットのための低脂肪は問題ありません。しかし、ダイエットが成功したらしっかりと脂肪も摂るように心掛けましょう。
 
【ACANA】パシフィカドッグ

ACANA パシフィカドッグの成分分析値

粗たんぱく質 35%以上、脂肪分 17%以上、粗繊維 6%以下、粗灰分 7%以下、水分 12%以下、カルシウム/リン 1.3%以上/ 1.0%以上、オメガ6/オメガ3 2.0%以上/ 2.0%以上、DHA/EPA 0.9%以上/ 0.7%以上
成分値をチェック⬇︎
☑︎ 成分値を確認
☑︎ たんぱく質を確認(30%以上)
☑︎ 脂質を確認(15%前後)

原材料をチェック

成分値の次は原材料をチェックしていきます。ここでやっていることは大きく分けて3つ。

① 成分値の答え合わせ

例えば成分値に書いてあるたんぱく質量が30%以上だった場合、お肉以外にも炭水化物が含まれていると予想して、原材料をチェック。
成分値に書いてあるたんぱく質量が35%以上だった場合はお肉類で固められるかどうか原材料をチェックします。お肉以外にも内臓系が含まれているかどうかもチェックします。

【K9Natural】ラム・フィースト
K9Naturalラム・フィーストの原材料

子羊肉(人間食用の家畜から生産される)、レバー(子羊)、心臓(子羊)、グリーントライプ(子羊)、血(子羊)、卵、脾臓(子羊)、腎臓(子羊)、骨(子羊)、ひまわり油、フラックスシードフレーク、昆布、ニュージーランド緑イ貝、かぼちゃ、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、硫酸カリウム、乾燥昆布、りんご、洋なし、塩化ナトリウム、ビタミンE、プロティネイト亜鉛、プロティネイト鉄、酸化マグネシウム、セレン酵母、プロティネイト銅、プロティネイトマンガン、ベータカロチン、ビタミンB1、ビタミンD3

② 余計な添加物が入っていないか

着色料や香料など素材本来のもの以外で食欲を沸かせようとするものなどはこれを読んでいる皆さんも警戒しているかと思います。この点も原材料をよく確認するようにしています。
ビタミンやサプリメント要素を持った添加物もあるので、しっかりと調べて体に良いものかどうか都度確認します。

【OPEN FARM】チキン&ターキー

③ 個性的な原材料

原材料をチェックする楽しみとして、メインだけではなく個性的な食材を見つけることがあります。(ケールや少量のクミンや唐辛子など。)
「なんで入っているんだろう?」気になって調べてみることで、そのフードが作られるまでのメーカーの理念や、栄養学の知識が自然と身につきます。そのフードが「どんなことにこだわっているのか」がよくわかるので原材料表の下の方までじっくり見てみましょう。

原材料をチェック⬇︎
☑︎ 成分値との答え合わせ
☑︎ 余計な添加物が入っていないか確認
☑︎ 個性的な原材料の確認


ジャケットをチェック

ジャケットとはパッケージのデザインのことです。音楽好きなので勝手にドッグフードのパッケージデザインのこともジャケットと呼んでいます。ご飯時間を楽しいものにしてほしいと思っているので純粋に自分が好きなデザインのフードを選ぶことも大切だと思っています。

【PetKind】グリーントライプ&レッドミート

冗談っぽく見えますが、ジャケットのデザインからもそのメーカーの理念やこだわりをみることができます。
せっかくこだわって、しっかりとしたテーマを持って作られたフードであればデザインまで細部に至るまでこだわりたい。僕がメーカーであればきっとそう考えます。

とにかく魚の栄養素を、と考えるフードは海を想起させるデザイン。
自然由来の安全なフードであると伝えたいデザイン。
国や産地に自信があるからこそ、その風景が一目で伝わるデザイン。
原材料、製造法に自信がある、だからこそ徹底的に無駄を省いたシンプルなデザイン。

本当にいろいろなデザインを見ることができます。メーカーの伝えたいことを読み取りながら選ぶのもまた楽しいです。デザインが気になったフードはすぐにメーカーのWEBを見るようにしています。

まとめ

☑︎ 成分値をチェック (たんぱく質、脂質を見る)
☑︎ 原材料をチェック (成分値に矛盾がないか、添加物の有無、個性的な原材料の有無)
☑︎ ジャケットをチェック (→ メーカーについて調べる)

基本的に僕はこのような流れでドッグフードを見ています。取り扱いに関しては、現実的なコスト面や、他のフードと特性がバッティングしないように慎重に選んでいます。

皆さんのドッグフード選びの参考になれば幸いです!
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